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AI型監視カメラで新しいビジネスを始める 人流分析編

AI型監視カメラで新ビジネス 人流分析編

AI型既設カメラを利用した新しいビジネスを創る。

今回は人の流れをAI型監視カメラで分析してビジネスに活用している例をご紹介したいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.AI型監視カメラとは
  2. 2.AI監視カメラによる人流分析
    1. 2.1.人数カウント
    2. 2.2.属性分析
    3. 2.3.リピーター分析
  3. 3.新しいビジネスの作り方
  4. 4.参考事例


AI型監視カメラとは

AI機能内蔵の監視カメラとは、人工知能(AI)技術を取り入れた高性能な監視カメラのことです。

このカメラは、映像の解析や異常の自動検知を行い、高精度でリアルタイムな情報提供が可能です。

従来の監視カメラでは、人が映像を確認しなければならなかった部分を、AIが迅速に処理してくれます。これにより、監視業務の効率化が図れるのです。

AI機能内蔵の監視カメラは一般的に通常のカメラに比較数と高価になりますが、POLICENET AIモデルのように、AI分析目的であれば、AI分析に適した画質の良い安価なカメラとAIボックスというAI処理専用の外部機器を組み合わせて利用することで、コストの圧縮をしながらAIを利用することができます。

近年はほとんどがクラウド型になりますので、AI分析の結果を、クラウド型のアプリを開発してソリューション化し、サービスとして広く販売する事で新しいビジネス展開が可能となります。


AI監視カメラによる人流分析

多くの企業や施設でAI機能内蔵の監視カメラが導入されています。

例えば、大型商業施設では来場者の動線解析や、店舗への侵入者の監視に利用されています。これにより、セキュリティの強化だけでなく、マーケティングデータの収集と解析にも役立っています。

マーケティングの活用として監視カメラの映像から必要な分析データの要素を抜き出す目的でAIを使用します。AIが取り出したデータの事を「メタ データ」と言います。つまり、映像からどのようなメタデータをAIによって検知し抽出させるがAI型監視カメラを使った新しいビジネスを創り出す武器となるわけです。


人流分析の種類

人数カウント

通行人数を計測して、レイアウトの変更を行なったり、商品の展示を内容を変更したり、店舗や施設、商店街、モールなどのの構造を変更して顧客経験の向上を行い、結果売上向上を行います。

駅ビルやショッピングモールでは導入が進み、売上額が2割から、施設によっては2倍に上がった例も報告されています。

データの取得位置の設計、取得データの分析は専門分野の能力が必要で、新しいコンサルティングビジネスとなること間違いなし!ですね。


属性分析

通行人数の計測に加え、年齢や性別の要素も加味するようなデータ取得を行う事を属性分析と言います。

通行人数は比較的高い位置にカメラを設置して、人物の頭部を検知して計測する技術ですが、属性は顔認識の技術を使います。従って、カメラの設置位置を人の顔が映る位置に設置する必要があるため俯角を小さく抑える必要があります。

AI型監視カメラでは属性分析まで行える製品が少ないのですが、POLICENET AIモデルではオプションとしてサービス化されていますので参照してみて下さい。


リピーター分析

比較的小さな小売店舗で利用できるものです。店舗の奥の方から入り口を撮影し、来店者の顔がしっかりと捉えるようにカメラの画角、俯角を調整します。

顔認識の技術を使い、人物の個別判定を行います。結果人物特定に利用できるデータを取得することになりますので、個人情報の取り扱いとなりますので、カメラの設置目的の表示などは十分な注意を払う必要があります。

通常人物特定では、あらかじめ検知対象の登録を行い、その人物が来店した場合、検知して当該部署への通知を行い、迅速に対応を行う警備のセキュリティ向上目的に利用しますが、リピーター分析の場合、同一人物の来店頻度をデータ化して、サービスレベルを向上させて、結果売上向上を行うのが目的となります。


新しいビジネスの作り方

人流分析を利用して、店舗設計のコンサルティングを行うビジネスはとても拡大すると予測できます。

店舗運営者は、商品の開発や仕入れ、店舗での商品の陳列、顧客対応、販売、販売後のサポート、クレーム対応等沢山の日常業務がありますので、中規模・小規模な店舗はAIを活用した売上向上、顧客経験アップなど手がまわないのが現状です。

競合となる近隣店舗でAIが導入されたり、戦略的な取り組みが進みますと、最悪の場合、店舗を閉じるなどの厳しい状況を迎えざるを得ない状況もあり得ます。

横断的に、専門的に「AIを活用して新しい店舗設計」をコンサルティング出来る企業は新たな産業分野となるでしょう


参考事例


URL: https://predictionone.sony.biz/case/


平山勝彦
平山勝彦
株式会社クリューシステムズ 代表取締役社長