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監視カメラシステムをクラウド化する利点

監視カメラシステムをクラウド化する理由

近年、監視カメラシステムをクラウド化する企業が増加しています。

クラウド化がもたらすさまざまなメリットについて、具体的な理由とその利点を詳しく解説します。

この記事では、監視カメラのクラウド化によるコスト削減、データの安全性、柔軟な運用、リアルタイムモニタリング、そしてスケーラビリティの向上について触れます。



目次[非表示]

  1. 1.コスト削減
  2. 2.データの安全性が向上
  3. 3.柔軟な運用
  4. 4.リアルタイムモニタリング
  5. 5.スケーラビリティの向上


コスト削減

監視カメラシステムのクラウド化は、進め方によってコスト削減に貢献可能です。

これまでの監視カメラシステムは、オンプレミス型システムと称して、監視カメラと録画装置を接続し、録画装置にモニタを接続したり、カメラの映像を確認する専用のパソコンを配備して利用でしたいました。

ビジネスで本格的に利用でする場合は、録画システムとして、高価なサーバー機器やデータストレージの設置が必要でした。これらの機器は初期導入コストが高いだけでなく、定期的なメンテナンスやOSのアップグレードの費用もばかになりません。特に、近年は外部からの不正アクセスによる個人情報漏洩対策など、中小企業にとっては大きな費用負担となっています。


そこで登場したのが、クラウドベースのシステムに移行する、クラウド型監視カメラシステムです。

導入によっては、初期費用や維持費用を大幅に削減することができます。

クラウドサービスプロバイダによるインフラ管理のおかげで、企業は自らサーバーを管理する手間も省けます。さらにソフトウェアのアップデートも自動で行われるため、最新の機能やセキュリティ対策を常に享受することができます。これにより、無駄なコストを抑えつつ、高性能な監視システムを運用できるわけです。




データの安全性が向上

クラウド型で監視カメラシステムを運用する場合、データの安全性向上に大きな役割を果たします。

クラウドサービスプロバイダは、高度なセキュリティ対策を施しており、データの暗号化、定期的なバックアップ、そして24時間365日の監視など、多岐にわたる手段でデータを保護しています。これにより、データ損失のリスクが最小限に抑えられます。

従来のオンプレミス型システムでは、データの保管がローカルサーバーに依存しているため、ハードウェアの故障や自然災害によりデータが失われるリスクが常にあります。一方、クラウドベースのシステムでは、データは複数の地理的に分散されたデータセンターに保存されるため、災害時にもデータの復旧が容易です。

さらに、クラウドサービスプロバイダは最新のセキュリティ技術を駆使しており、多層的な防御システムを採用しています。これにより、サイバー攻撃からも確実にデータを守ることができます。データの安全性を優先する企業にとって、クラウド化は最適な選択肢と言えるでしょう。


柔軟な運用

クラウド型の監視カメラシステムは、運用の柔軟性を高める要因として重要視されています。

クラウド環境は、必要に応じてカメラの台数を簡単に増減できるため、新しいニーズや事業拡大に即座に対応できます。オンプレミス型のシステムでは、追加のハードウェアや配線が必要になることが多く、これが運用の柔軟性を制限してしまいます。


クラウド化することで、録画機器の導入や調整にかかる手間は大幅に軽減されます。

他拠点に散らばった場合でも、複数のカメラを拠点毎、または選定したカメラのみを一元管理する運用はクラウド型で可能な大きなメリットとなります。

カメラの配置や設定を安全に遠隔地から変更したり、異常が検知された場合に即座に対応することも可能です。


クラウドシステムはスケーラブルであるため、ビジネスの成長に応じてシステムを拡張することも容易です。

これにより、企業は常に最適なセキュリティ体制を保ちながら、柔軟かつ迅速に運用を行うことができます。



リアルタイムモニタリング

クラウド化された監視カメラシステムでは、遠隔地からのリアルタイムでのモニタリングが可能です。

インターネット接続さえあれば、どこにいてもスマートフォンやPCを利用してライブ映像を確認できるのは大きなメリットです。これにより、一括管理がしやすくなり、コンプライアンスの徹底や緊急対応の迅速化が図れます。

特に、多拠点を持つ企業や大規模な施設を管理する場合、これが非常に有効です。従来のシステムでは、各拠点ごとにモニタリングが必要だったため、管理業務は非常に手間がかかりました。しかし、クラウドを利用することで、一元管理が可能となり、効率的な運用が実現できます。
加えて、クラウドベースのシステムは高度な解析機能を搭載していることも多く、AIを活用した異常検知や顔認識、動体検知など、さまざまな機能を活用することで、より精密なモニタリングが可能です。過去の録画データもクラウド上で容易に検索・閲覧できるため、必要な情報を即座に取り出すことができるのも便利な点です。


スケーラビリティの向上


ビジネスが成長するにつれて、拠点数も増え、監視システムの規模も拡大する必要が出てきます。

クラウドベースのシステムはスケールアップおよびスケールダウンが容易であるため、企業の変化に柔軟に対応できます。

クラウド環境では、リソースを動的に追加・削除できるため、過剰な設備投資を避けつつ、必要な時に必要なリソースを確保できます。これにより、企業は効率的なリソース運用が可能となり、無駄なコストを排除することができます。


さらに、AIなどの最新のテクノロジーの導入も柔軟に行えるのがクラウドの強みです。AI解析機能や新しいセキュリティプロトコルの導入など、技術の進化に合わせてシステムをアップデートできます。

これにより、常に最新の技術を活用しつつ、最適な監視体制を維持することができます。


まとめ

監視カメラシステムをクラウド化することには、多くの利点があります。

コスト削減、データの安全性向上、柔軟な運用、リアルタイムモニタリング、そしてスケーラビリティの向上といったメリットは、企業の安全管理を飛躍的に向上させます。

これから監視カメラシステムの導入を検討している企業、現在の監視カメラシステムの機能アップ等を検討している企業は、是非クラウド化の選択肢も考慮に入れてみてください。

クライアントとの連携などのスケールメリットも一つの方法として考慮ください。

平山勝彦
平山勝彦
株式会社クリューシステムズ 代表取締役社長