認定NPO法人山口せわやきネットワーク
導入の背景
・施設前の道路と駐車場周辺に、大量の猫の餌がまかれる事案が発生した
・人通りのある住宅街である一方、常に周囲の目が届く環境ではなかった
・子どもが利用する施設として、夜間を含めた安全対策を強化する必要があった
導入のポイント
・正面玄関と、人目が届きにくい裏側の勝手口にカメラを設置
・施設にいない時間帯でも、スマートフォンなどから周辺状況を確認
・防犯だけでなく、大雨時に施設裏手の川を確認する用途にも活用
・全国こども食堂支援センター・むすびえからの紹介を通じて導入
導入後の効果
・施設周辺や子どもたちの出入りを確認できる安心感につながった
・夜間の学習会における帰宅・送迎時の状況を確認しやすくなった
・大雨時に現地へ行かず、自宅から裏手の川の状況を確認できた
・導入後、猫の餌がまかれる同様の事案は発生していない
ぽえぽえBASEは、日本財団「子ども第三の居場所」の大内拠点として、2026年2月に開設されました。
子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供しており、日中の利用だけでなく、夜間に子どもたちを対象とした学習会を行う日もあります。
学習会が終わる頃には周辺が暗くなっており、保護者による送迎や、自転車で帰宅する子どもたちの出入りが夜間に及ぶこともあります。
そのため、施設内だけでなく、正面玄関や駐車場、建物裏側などを含めた周辺環境の安全確認も重要だと考えています。
防犯カメラの導入を考えるきっかけとなったのは、施設前の道路と駐車場の境界付近に、大量の猫の餌がまかれていた出来事です。
大きな袋1袋分を一度にばらまいたような量で、2026年2月に施設を開設してから初めての事案でした。
施設は人通りのある住宅街にありますが、常に周囲の目が届くわけではありません。スタッフが建物内にいると、施設の外で起きていることを把握しにくい環境でもあります。
今回の出来事を受けてスタッフ間で話し合い、「防犯カメラがあれば、何かあったときに状況を確認でき、安心につながるのではないか」という話になりました。
また、施設裏側の勝手口付近も人目が届きにくく、鍵が開いていれば外部から通行できるため、裏側の安全確認にも不安がありました。
以前、子どもの人権に関する研修を通じて、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの鈴木様と関わりがありました。
その際に、子ども食堂などへの防犯カメラ設置を支援している企業があると聞いていたため、今回の出来事を受けて、施設の代表からの提案で相談しました。
POLICENET®が社会貢献活動の一環として子ども食堂などへのカメラ設置を支援していることに加え、ほかの子ども食堂にも設置事例があること、今後、警察との連携も検討できることなどを知り、導入を決めました。
今回は紹介を通じた支援だったため、ほかのメーカーや製品との比較検討は行っていません。


「SI6310」を、正面玄関の外側と、建物裏側の勝手口付近に1台ずつ、合計2台設置しました。
正面玄関側のカメラでは、子どもたちや保護者が出入りする玄関前に加え、道路や駐車場周辺の状況を確認できます。
裏側のカメラでは、人目が届きにくい勝手口付近を確認しています。また、カメラの撮影範囲に施設裏手の川が入るため、大雨時には川の状況を確認する用途にも活用しています。
カメラが設置されていることで、施設を利用する子どもたちにとっても、スタッフにとっても安心につながっています。
特に、夜間に学習会を行う日は、子どもたちの帰宅や保護者の送迎、自転車での出入りが暗い時間帯になります。正面玄関や施設前の状況を確認できるため、カメラがあることに安心感があります。
また、猫の餌がまかれた出来事を受けて、雨の日などに玄関側の状況を確認することもあります。導入から約2か月が経過していますが、現時点で運用上の問題はありません。
カメラ導入後、猫の餌がまかれる同様の事案も発生していません。
※「カメラの設置によって事案がなくなった」と因果関係は断定せず、事実のみを掲載します。
導入後、特に役立ったのが、施設裏手にある川の状況確認です。
大雨が続いた時期には、川の水かさがどの程度まで上がっているのかを、勝手口側のカメラ映像で頻繁に確認しました。
以前であれば、川の状況を把握するために、スタッフが現地へ確認に行かなければならない場合がありました。現在は、自宅など離れた場所から映像を確認し、施設へ向かう前に周辺の状況を判断できます。
大雨のなかで現地へ向かうこと自体に危険が伴うため、事前に映像を確認できることは、施設だけでなくスタッフ自身の安全確保にも役立っています。
防犯を目的として設置したカメラですが、災害時に現地の状況を把握するための補助的な手段としても活用できています。
子どもが出入りする施設には、防犯カメラがあることで安心につながると思います。
特に、中高生が利用する居場所では、子どもだけで施設を訪れたり、暗い時間帯に帰宅したりすることも増えます。
いたずらや不審者だけでなく、待ち伏せや、子どもへの接触を目的とした人物などにも注意が必要です。
施設の入口や周辺に防犯カメラを設置することは、万が一の際に状況を確認するだけでなく、子どもたちが安心して施設を利用できる環境づくりにもつながると思います。
子ども食堂だけでなく、学習支援施設やフリースクール、中高生の居場所などにも、防犯カメラの活用が広がってほしいです。
今後は、警察との連携についても検討できればと考えています。
施設側には、所轄警察署への紹介や働きかけができる人脈がありません。そのため、必要に応じてPOLICENET®側から警察との連携を進めてもらえると心強いです。
万が一、施設周辺で事件や事故が発生した際には、警察から映像の提供を求められる可能性もあります。そのような場合に、必要な映像を安全かつスムーズに提供できる体制が整っていることにも期待しています。
今後も、子どもたちが安心して利用できる環境づくりのために、防犯カメラを活用していきたいと思います。
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