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駐車場防犯カメラ設置のポイントと注意点

月極駐車場やコインパーキングに防犯カメラを設置すると、車上荒らし・盗難・当て逃げなどのトラブルを未然に防いだり、迅速に解決したりすることができます。



しかし、駐車場に防犯カメラの設置を検討している一方で、「どの製品を選べば良いか分からない」「どこに設置すれば良いか分からない」「そもそも設置方法が分からない」と疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、駐車場における防犯カメラの選び方や最適なカメラ配置、設置手順などについて詳しく解説します。注意点も紹介するので、ぜひ駐車場の管理者様は参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.駐車場に防犯カメラを設置する重要性
    1. 1.1.盗難防止効果を高める理由
  2. 2.防犯カメラの選び方とポイント
    1. 2.1.解像度と画質の違いを理解する
  3. 3.設置場所ごとの最適なカメラ配置
    1. 3.1.入り口と出口の監視ポイント
  4. 4.防犯カメラの設置手順と注意点
    1. 4.1.配線の扱いと電力供給の確保
  5. 5.トラブルシューティングとメンテナンスの方法
    1. 5.1.映像が途切れる・録画されない場合の対処法
    2. 5.2.映像が映らない場合の対処法
    3. 5.3.録画データが破損・再生できない場合の対処法


駐車場に防犯カメラを設置する重要性

近年、駐車場の車上荒らしや盗難などは減少傾向にあります。しかし、警視庁が公表しているデータによると、令和4年の車上荒らしやパーツ盗難の認知件数は36,590件です。同期間の自動車盗難の認知件数は、5,834件でした。

また、統計データによると、車上荒らしや盗難の7割は屋外の駐車場で発生していることが明らかになっています。特に深夜〜朝は人目が少ないため、狙われやすい時間帯です。

なお、車上荒らしの被害に遭った方で実際に盗まれたものとしては「金品(財布・ETCカード・クレジットカード)」が1番多く、次にカーナビなどのアクセサリーが大きな割合を占めています。

車上荒らしや盗難の被害に遭った後は、警察へ連絡するのが一般的です。しかし、駐車場に防犯カメラが設置されていないと犯人を特定できず、未解決で終わるリスクが高まります。


盗難防止効果を高める理由

防犯カメラは映像が犯人特定の手がかりになるだけでなく、盗難防止効果を高める役割もあります。特に人通りが少なかったり、死角があったりする駐車場は、車上荒らしや盗難に狙われやすいです。

そのため、防犯カメラを設置し、車上荒らしや盗難を未然に防ぐ必要があります。防犯カメラは、「人に見られている」というプレッシャーを犯人に与えることが可能です。駐車場に防犯カメラを設置することで、事件の発生減少につながります。


防犯カメラの選び方とポイント

駐車場に設置する防犯カメラは、以下のポイントを押さえて選ぶことが大切です。

●     広い範囲を撮影できる
●     逆光や暗所でも綺麗に映る
●     画質が良い
●     防水・防塵機能が搭載されている
●     耐候性が高い

広い範囲を撮影できる防犯カメラを選ぶことで、設置台数を減らせる可能性があります。設置台数は少ないほど初期費用やランニングコストが抑えられるので、メリットは大きいです。



死角も減らせるため、駐車場全体の防犯抑止効果を高められます。ただし、時間帯によっては白飛びや黒つぶれが発生するので、逆光補正機能やデイナイト機能が搭載されている防犯カメラを選びましょう。

また、高画質の製品であれば、犯人の顔やナンバープレートがはっきり映ります。画質の悪い防犯カメラだと、犯人特定につながる情報が得られないケースもあるため注意が必要です。駐車場に設置する場合は、画素数が130万〜200万程度のHDもしくはフルHDカメラがおすすめです。

その他、屋外の駐車場に設置する防犯カメラは、防水・防塵機能が搭載されているか・耐候性が高いかも重要なポイントになります。屋外では雨や風、砂埃に晒されるため、IP65以上の防水・防塵等級を持つ製品を選びましょう。

防犯カメラにおける耐候性とは、雨・風・雪に加えて温度変化や直射日光などさまざまな気候に耐えられる性能を指します。耐候性が低い防犯カメラは、レンズが曇ったり、水滴が付着したりすることで、映像がぼやけてしまう可能性が高いです。また、湿気・温度変化が故障や寿命が短くなる原因となります。

防犯カメラの効果を最大化するためには、上記のポイントを押さえたうえで製品を選ぶことが重要です。


解像度と画質の違いを理解する

解像度とは、主にディスプレイや印刷物での「ピクセルの密度」を表します。具体的には、1920×1080のように縦と横のピクセル数で示され、数字が大きいほどはっきり見えます。一方で、画質とは画像や映像の全体的な見栄えの良さや美しさを総合的に表す言葉です。

解像度だけでなく、コントラストやノイズ、色の深度、圧縮率など、さまざまな要素の影響を受けます。そのため、同じ解像度の映像でも圧縮率の高いものはノイズが目立ち、画質が低く感じることがあります。

仮に高解像度でも圧縮率が高かったり、ノイズが多かったりすると粗くなるので、必ずしも解像度と画質は一致しない点に注意が必要です。


設置場所ごとの最適なカメラ配置

防犯抑止効果を高めるためには、防犯カメラの設置場所にも注意が必要です。具体的には、以下の場所が効果的と言われています。

●     入り口・出口
●     駐車エリアの中心部・角
●     支払い機・精算機付近

いずれも、「外から見えやすい位置」「手の届かない位置」に設置することが大切です。防犯カメラの存在をアピールすることで、犯罪抑止効果を高められます。簡単に手の届く位置に設置すると、犯行の前に壊されるリスクがあるため注意が必要です。

証拠が映像に残らないうえ、買い替えによるコストも発生します。高い位置に防犯カメラを設置すれば撮影範囲も広がるので、ナンバープレートや人物の映り方を確認しながら決めるのがおすすめです。

入り口と出口の監視ポイント

駐車場に防犯カメラを設置する場合、入り口と出口の監視が最も重要となります。入り口は車のナンバープレートや利用者の顔を捉え、入場する車両や人物を識別できるようにしましょう。これにより、不審車両や人物の入場を事前に把握することができるため、トラブル防止に役立ちます。

出口では、退場時の状況や行動の記録が大切です。万が一、事件やトラブルが発生した場合、出口の映像を確認することで、不審な動きや逃走経路・犯人の特定に役立ちます。

防犯カメラの設置手順と注意点

駐車場の防犯カメラは、以下の手順に沿って設置するのが一般的です。

1.撮影範囲を決定する(入り口・出口・駐車エリア・精算機付近など)
2.防犯カメラの種類を選ぶ
3.配線経路を計画する
4.防犯カメラを設置・調整する
5.録画装置やモニターと接続し、映像が正しく表示されているかテストする

駐車場に防犯カメラを設置する際は、近隣の住民や通行人のプライバシーを侵害しないように注意が必要です。カメラの向きを調整し、「防犯カメラ作動中」などの注意書きがあると周囲への配慮となります。


配線の扱いと電力供給の確保

駐車場の防犯カメラを設置する際は、配線の扱いや電力供給にも注意が必要です。防犯カメラの設置位置から録画装置(NVR/DVR)までの配線経路は、最短で安全なルートを選びましょう。屋外に設置する場合は、壁や地中を使った埋設配線が一般的です。露出配線の場合は、ケーブルを防護カバーで保護し、破損やいたずらを防止する必要があります。

ただ、屋外でNVR/DVRを設置する場合には、温度による寿命劣化がありますので、メーカーと十分相談の上設置してください。基本屋外での設置はお勧めできません。

また、屋外配線は耐候性を持つケーブルを使用し、接続部分は防水カバーで保護することも重要です。特に配線が多い分岐点には、屋外用のジャンクションボックスを設置し、雨や埃から守るようにしましょう。

配線が長くなる場合や複数カメラを接続する場合は、ケーブルをしっかり固定することが大切です。固定具やケーブルタイを使用し、地面や壁に沿って目立たないように配線します。

なお、防犯カメラの電力供給の方法は、大きく分けて「AC電源」と「PoE方式」があります。AC電源はコンセントを差し込んで、防犯カメラを起動する方法です。コンセントの位置が防犯カメラから離れている場合、別途工事が必要になります。

一方で、PoE方式とは、LANケーブルから給電をする方法です。1本のケーブルで映像伝送と電力供給が可能なため、配線の手間を大幅に削減できます。特に既存のLANケーブルが敷設されている場合、新たな配線工事は不要です。

駐車場で設置数トップのPOLICENETは携帯通信網を用いた画期的な製品です。
カメラ内のSDメモリカードに1ヶ月間の映像を録画して、必要な時は、クラウド経由で安全に、しかも誰がアクセスしたのかしっかりと履歴を残す方式です。
警察連携サービスとして、事件の際には警察への届け出までサービス化されていますので、導入の際には是非検討してみてください。


トラブルシューティングとメンテナンスの方法

駐車場に防犯カメラを設置する際は、定期的なメンテナンスが必要です。以下のようなトラブルが発生した場合は、メンテナンスを行うことで解決できるケースがあります。


映像が途切れる・録画されない場合の対処法

映像が途切れたり、録画されなかったりする場合は、電力供給の不安定さや配線の接触不良、ネットワークのトラブルなどが原因として考えられます。また、ストレージの容量不足で、録画が停止してしまうケースもあります。

このような場合でも、遠隔保守機能を標準装備したPOLICENETであれば、カメラが正常に動いているか、死活監視機能が分毎に働いているため、機器の故障、ネットワークの故障、さらには故意に破壊されるような場合でも瞬時に通知があります。

電力供給はUPS(無停電電源装置)で安定させ、配線を点検して接触不良を防ぎましょう。ネットワークカメラの場合、ルーターや防犯カメラの再起動で解決できるケースもあります。ストレージの容量が不足しているときは、定期的にデータのバックアップを行い、古い映像の自動削除を設定する方法が有効です。


映像が映らない場合の対処法

映像が映らない場合は、まず防犯カメラ本体もしくは録画装置のどちらに問題があるのか特定する必要があります。「防犯カメラの電源はついているか」「接続ケーブルにゆるみや破損はないか」「ルーターが正常に稼働しているか(ネットワーク対応カメラの場合)」をチェックしましょう。

防犯カメラに問題がない場合は、録画装置が故障している可能性があります。再起動したうえで、入力ポートの切り替えや接続ケーブルの確認を行いましょう。それでも解決できない場合は、録画装置自体を点検し、バックアップを取った後に修理や交換の検討が必要です。


録画データが破損・再生できない場合の対処法

録画データが破損もしくは再生できない場合は、録画装置のハードディスクの故障・ネットワークの不具合によってデータが正しく保存されていない可能性があります。録画装置のハードディスクを定期的にメンテナンスし、バックアップ体制を確保することが大切です。不具合が多く発生する場合は、耐久性のあるストレージへやクラウドバックアップを検討しましょう。

クラウド録画により、完全に映像を保管できる方法も検討に値します。





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