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これからは選択の時代 「監視カメラ」と「防犯カメラ」の違いとは?

「監視カメラ」も「防犯カメラ」も辞書で調べると「Serveillance Camera」と出てきます。つまり、カメラ機器や録画装置、そしてシステム構成も同じものですが、クラウド型監視カメラの台頭により、「監視カメラ」として利用する場合と「防犯カメラ」として利用する場合、用途に応じて選択するものが変わってきた・・という事実、ご存知でした?

目次[非表示]

  1. 1.「監視カメラ」と「防犯カメラ」の違い
    1. 1.1.「監視カメラ」として利用する場合
    2. 1.2.「防犯カメラ」として利用する場合
    3. 1.3.まとめ
  2. 2.クラウド監視カメラ方式
    1. 2.1.NVR
    2. 2.2.一般的なクラウド型監視カメラシステム
    3. 2.3.課題
    4. 2.4.エッジ・クラウド型監視カメラシステム
  3. 3.まとめ 「用途で選ぶクラウド方式」

「監視カメラ」と「防犯カメラ」の違い

「クラウド型監視カメラサービス」を利用する場合、「監視カメラ」として使う場合と「防犯カメラ」として使う場合、どのような違いがあるのでしょうか?
その違いについて整理してみます。

「監視カメラ」として利用する場合

「監視カメラ」の用途は、誰かが常にカメラ映像をリアルタイムに確認したい、すなわち「常時監視」で利用する物を指します。警備室のような特別な部屋に、施設に設置してある全部のカメラの映像を常にモニタに映し出し、専任の担当者が映像を確認するような使い方です。
何か確認したい事が発生した場合、録画映像を再生して確認する「録画映像の再生」機能も必要となります。

「防犯カメラ」として利用する場合

一方、「防犯カメラ」として利用する場合は、通常はカメラ映像を確認する必要がありません。何か確認したい事が発生した場合に映像を確認する目的で利用されます。したがって、通常は専任の担当者を置く事なく、必要に応じて担当者が操作するといった使い方になります。
何か確認したい事が発生した場合、現在の状態をリアルタイムに確認する「ライブ映像」機能、また過去の録画映像を再生して確認する「録画映像の再生」機能、そして警察等へ録画映像を提出する「録画映像の提供」機能が主な用途になります。

まとめ

これまでは、施設内で完結した利用がほとんどであったため利用目的の違いで「監視カメラ」と「防犯カメラ」を区別する必要はなかったのですが、クラウド型監視カメラを利用する場合には、選択するカメラの種類、カメラからクラウドセンターまでの通信方式、映像録画の方式など、コストに密接に関わるため、「監視カメラ」用途で使うのか、または「防犯カメラ」用途で使うのかによって必要とされる機能の違いがあります。

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クラウド監視カメラ方式

NVR


ここで、クラウド型監視カメラの方式の違いについて整理したいと思います。
クラウド型監視カメラの場合、遠隔地からパソコンやスマートフォンなどを使って現地のカメラの映像を確認できる利便性があります。これまでも遠隔地から現地のカメラ映像を確認する方法として、現地に設置した録画装置にインターネットを介してアクセスする方法がありますが、クラウド型にする事でどのようなメリットがあるのでしょうか?



この図は遠隔地からインターネットを介して現地の録画器にアクセスする監視カメラの構成図です。このような構成で使用される映像の録画器の事を「NVR」と呼びます。NVRとは、Network Video Recorderの略です。
この構成の問題として、
①NVRのメーカーが準備した専用のソフトウェアを使ってアクセスするため、多数VNRを設置する場合、全て同じメーカーの物を使う必要がある。監視カメラに比べてNVRの故障頻度が高く、NVRを交換する際の制限になってしまう。
②NVRの不正アクセスに対する能力が弱く、個人情報保護や、監視映像を第三者にみられてしまうネットワークセキュリティの問題がある。
③遠隔地からのアクセスでは録画映像を取得できない機種が多い。
これに対して、クラウド型監視カメラシステムにする事でより安全に、より便利に利用できるようになります。

一般的なクラウド型監視カメラシステム

クラウド型監視カメラサービスで多くみられる構成を図に示します。
監視カメラの映像は直接クラウドに送られ、クラウドに録画されます。
遠隔地からは、ほとんどの場合、ブラウザを使用してクラウドにアクセスして利用するため、パソコンのOSの違いや、定期的なソフトウェアのアップデートも不要で、いつでも手軽に映像の確認ができます。
また録画機の故障という概念はなく、サービスとして提供を受けている期間、いつまでも利用可能で、サービス契約を終了する事でやめることも簡単です。
クラウドセンターはAWSを使うサービス提供者が多いようですが、マイクロソフト社のクラウドAureを基盤にすることで世界トップレベルのセキュリティや安全性、稼働保証を受ける事ができますので、ビジネスで利用される場合には、Azureを使ったサービスを利用する事をお薦め致します。
クラウド型監視カメラサービスを利用する事で、
① 不正アクセスに対するセキュリティの性能が格段に向上し、マイクロソフト社のクラウドAzureを使ったサービスにする事で、世界トップクラスのセキュリティを担保出来る。
②比較的故障の多い録画機の問題を解決出来る。故障による録画欠損の問題が解消出来る。

課題

一般的なクラウド型監視カメラサービスの課題として、
① ネットワークの通信が途切れたり、十分な速度が確保出来ない場合、データをクラウドに送付する事が出来ないため、録画出来ない期間「録画欠損」が発生する課題があります。
監視カメラサービスで録画出来ない期間が発生する構造的な問題がある事は、ビジネス用途では受け入れる事が出来ない重要な課題ともなりますので、注意が必要です。
CREW SYSTEMS社の方式は、クラウドサービスでありながら、ネットワーク環境による発生する「録画欠損」の課題を解決した優れた方式です。

② サービス提供者が指定する専用のカメラを使用しなければならない制限があります。
ビジネス用途では、使用するカメラが自由に選べない、又は故障時の対応が迅速に出来ないなど、クラウドサービスの提供者が提供するカメラに限定される事は、多種多様な監視カメラが販売されている現在課題となっているようです。
③ アナログカメラが対応出来ない。これまではアナログカメラは画質が悪く、デジタルカメラにする事で高画質になるメリットでデジタルカメラ(IPカメラともいう)に変更するユーザーが多いのですが、一方カメラの交換のみならず、配線工事もやり直す必要があり、古い建物では工事が出来ない場合もあります。
最近ハイビジョンアナログカメラが台頭し、画質もデジタルカメラに劣らないほどになってきました。カメラの交換だけで対応できるメリットは大きく、ハイビジョンアナログカメラの需要は根強い状況があります。
課題として、アナログカメラをクラウドに接続するためには、一度アナログカメラをデジタルカメラに変換する必要があり、変換装置のコストや供給体制、保守体制が比較的大きな課題となっています。
CREW SYSTEMS社ではアナログハイビジョンカメラ4台をクラウドに携帯電話回線(SIM)で接続できる方式を発表しました。
この方式にはエッジ・アダプタという専用機を仲介機として使用する方式ですが、安価で、且つAIソフトウエアも標準搭載れています。現在でもアナログカメラを使用している建物は多く、そのようなところにも、アダプタを接続するだけでクラウド型監視カメラとして利用できるサービスは一見の価値があると思います。

エッジ・クラウド型監視カメラシステム



CREW SYSTEMS社は、一般的なクラウド型監視カメラサービスの利点はそのままに、課題を解決する新しいクラウドの仕組みを発明し、「エッジ・クラウド型監視カメラシステム」と称してサービスを提供しています。
「エッジ・クラウド型監視カメラシステム」の構成を図に示しました。インターネットへの接続は、「ルーター」の代わりに「エッジAIアダプタ」という専用のボックス型装置を置きます。通信はドコモ社の閉域網LTE接続で行います。つまり、ネットワークが不要となります!通常の携帯電話網はとても高いセキュリティ性能を持ちますが、さらにその上をいく、閉域網接続という専用の携帯電話通信網を使います。
通信路のセキュリティ性能が確保されましたので、次はクラウドです。クラウドセンターは世界トップクラスのセキュリティ性能を誇るマイクロソフト社のクラウド「Azure(アジュール)」を使用します。不正アクセスを防ぎ、個人情報の漏洩につながる映像の流出が発生しない最高性能の構成となっています。
このような高度な通信網及びクラウドセンターを使用すると、間違いなく利用コストは格段に上がってしまいます。最高の性能を確保しながら、コストを極限まで下げる手法が「エッジ・クラウド」という技術になります。具体的にどのような仕組みなのかを解説します。
録画はエッジAIアダプタで行います。但し録画容量の制限があり、現在30日間の録画期間を標準としています。なぜなら防犯カメラ用途の統計によると、ほとんどの場合30日間の録画を利用している又は奨励されているからです。

録画映像を再生する場合、警察等への録画映像提出のため、録画映像を取得する場合はクラウドからの指示でエッジAIアダプタ装置にアクセスし実行します。現地操作を行わないことで、人的な情報管理リスクを排除し、且つ録画映像にアクセスした履歴をしっかり記録して高度なセキュリティを保持します。
通信費用を抑えるには、通信量を減らす事で可能となります。CREW SYSTMS社の調査によると、約1/100に通信量を抑える事ができる結果となっています。
通信量が減ることで、クラウドセンターのコストも減らす事が可能です。クラウドセンターの費用は「通信量=トラフィック費用」「録画費用=ストレージ費用」が重量課金される仕組みになっています。つまり、通信量とクラウドセンターでの録画費用を抑える事でコストを大きく抑える事ができるわけです。
この背景により、常に映像を見る必要のない監視カメラの使い方の用途には大変有効な方式となります。

まとめ 「用途で選ぶクラウド方式」


クラウド型監視カメラシステムを選ぶ際認識頂きたいのは、
①「監視カメラ」として利用する場合の方式と、「防犯カメラ」として利用する場合の方式に違いがある
②どのような機能に重点を置くかにより、適切な方式の選択に違いが出る。
一般的なクラウド型監視カメラシステムを「フルクラウド型」
新しい方式として「エッジ・クラウド型」として、どの方式が適切であるかを表にまとめてみました。


クラウド型監視カメラシステムを選ぶ際認識頂きたいのは、
①「監視カメラ」として利用する場合の方式と、「防犯カメラ」として利用する場合の方式に違いがある
②どのような機能に重点を置くかにより、適切な方式の選択に違いが出る。
一般的なクラウド型監視カメラシステムを「フルクラウド型」
新しい方式として「エッジ・クラウド型」として、どの方式が適切であるかを表にまとめてみました。


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