マンションオーナ向け:駐車場の防犯カメラ
マンションオーナー向け、駐車場の防犯カメラの留意点
駐車場は多くの人が利用する場所であり、車上荒らしやいたずらなどの犯罪リスクが高い場所でもあります。そのため、防犯カメラの設置が欠かせません。
本記事では、マンションに付帯する駐車場に設置する防犯カメラを選ぶ際に考慮すべきポイントや設置場所の選び方について詳しく解説します。
適切なカメラの選定
防犯カメラにもさまざまな種類があります。
駐車場に適した防犯カメラを選ぶためには、まず「屋外用」であることが必要です。立体式駐車場であっても、屋外用カメラの性能である防水・防塵仕様が必須です。
また、広い範囲をカバーするために「広角レンズ」や「パン・チルト・ズーム(PTZ)機能」が搭載されているカメラを選ぶと効果的ですが、常時監視員を配備できない場合、近年急速に普及するAI機能を利用する事も有効です。AIをつかう場合には、画角や向きが変わると十分にAIの性能が出せない事もありますので、注意しましょう。
設置場所の選定
カメラの設置場所も防犯効果を大きく左右します。駐車場の入口や出口、車両の停められるエリアなど、重要な箇所をしっかりとカバーできる位置に設置しましょう。
最近ではナンバープレートをAIで高精度で認識できる技術も普及していますので、併せて導入を検討しましょう。
また、高い位置に設置することで、カメラ自体がいたずらや故意の破壊から守られることにもなります。広い駐車場の場合は、複数のカメラを適切に配置することが大切です。
照明設備の併用
駐車場は夜間でも利用されることが多い場所です。防犯カメラは暗闇でも撮影が可能な赤外線機能付きのものを選ぶと良いでしょう。しかし、赤外線だけでは鮮明な映像を得るのに限界があるため、照明設備を併用するとさらに防犯効果が高まります。適切な照明を設置することで、夜間でも顔の認識や車両ナンバーの特定が容易になります。
データの管理と保護
録画されたデータの管理も重要です。近年では、クラウドサーバーを利用してデータを保存する方法が主流です。クラウドを活用することで、万が一カメラが破壊されてもデータが失われることはありません。また、保存期間や検証しやすいフォーマットでの記録管理も検討しましょう。プライバシー保護の観点から、データの取り扱いには十分注意を払う必要があります。
この点、近年普及が進む「クラウド型」の導入はとても効果的です。
世界屈指のクラウドをベースとしているPOLICENETなど、サイバーセキュリテイを高性能に、また有事の際は警察と連携できるもので、とても普及しています。
法的な留意点
防犯カメラの設置には法的な留意点もあります。個人情報保護の観点から、カメラの設置場所や撮影範囲には注意が必要です。
また、防犯カメラの設置を示す案内看板を設置することも法律で推奨されています。
さらに、カメラの設置前には住民や利用者への説明と同意を得るとトラブルの防止に役立ちます。
まとめ
駐車場の防犯カメラは、安全な環境を保つために欠かせないツールです。
しかし、適切なカメラの選定、設置場所の選び方、照明設備の併用、データの管理、そして法的な留意点を考慮することが重要です。これらのポイントを押さえることで、効果的な防犯体制を構築できます。
安心して利用できる駐車場環境を実現するため、この記事を参考にして適切な防犯カメラの設置を検討してください。