河川管理・災害抑止にクラウド型監視カメラを活用

河川管理や災害抑止、避難の告知を目的としたクラウドと型監視カメラの活用メリットについて解説します。これらの革新的な技術の有用性を理解し、安全性と効率性を追求しましょう。

目次[非表示]

  1. 1. 河川管理と災害抑止にクラウド型監視カメラが注目される理由
  2. 2.クラウド型監視カメラの導入メリット1:正常時の現地画像と比較して告知
  3. 3.クラウド型監視カメラの導入メリット2:導入・管理コストの削減 
  4. 4.クラウド型監視カメラの導入メリット3:リモートアクセスの可能性 
  5. 5.可能性を広げるAIの活用


 河川管理と災害抑止にクラウド型監視カメラが注目される理由

河川の水位監視、土砂くずれなど監視にセンサーとクラウドで組み合わせて利用するシステムにより、災害時の早期避難告知により住民の命を守る取り組みが進められています。

これまでのようにセンサーの数値情報のみのデータ活用に、現地のリアルタイムな映像を加える事で、住民の退避行動のモチベーションを高め、迅速な避難が可能です。

クラウド型の映像にする事で、スマートフォンやタブレットなど、急速に進んだ携帯端末でも利用出来るため、情報にリアルタイムな映像を加える事で、より正確で的確な判断を促すツールとなります。


クラウド型監視カメラの導入メリット1:正常時の現地画像と比較して告知

クラウド型の監視カメラシステムでは、ユーザーの閲覧ページを自由に構成する事ができます。

正常時の画像と、危険水位へ変化している様子を比較して表示したり、時系列で表示する事でその変化の様子を克明に認識してもらうことが可能です。

現代ではスマートフォンがとても普及していますので、映像で個人個人に直接アピールする事で、注意喚起のメッセージが的確に伝わる事を期待しています。


クラウド型監視カメラの導入メリット2:導入・管理コストの削減 

POLICENETの防犯カメラの「エッジクラウド方式」は河川管理、災害監視にも有効です。

① SIMによる携帯電話網による無線通信のため、河川や災害地監視などネットワークの敷設がとても困難な場所にも簡単に設置可能です。

② クラウド型監視カメラ、特にPOLICENETの「エッジクラウド方式」では、映像をクラウドに送信する頻度を自由に制御します。
正常時は1枚/時間ごとにスナップショット映像を送信します。

水位が上昇したり、暴風雨などの気象時には送信頻度を上げて、刻々と変化する現地の様子を監視できるようにします。

危険水位に達した場合、ライブストリーミングに切り替えてリアルタイム動画で確認します


このように携帯電話網による通信でも、有事のときのみ通信量を増やすため、携帯通信費用、回線速度を極端に抑える事が可能です。

通信量が少ないという事は、クラウドの録画費用も少なくできるため、管理コストの大幅な削減となります。


クラウド型監視カメラの導入メリット3:リモートアクセスの可能性 

クラウド型の監視カメラシステムは、多数のユーザが同一のカメラ映像を、遠隔地から確認できます。これにより、映像による情報共有が可能で、迅速な避難告知や対応が可能となります。


可能性を広げるAIの活用

さらに、AIと組み合わせることで、災害予測や河川の管理が効率化します。

AIは正常時の画像を覚え、正常ではなくなった状態を異常として検知する事が可能です。

また、水位標などの読み取りにより、水位計によらず、河川から十分離れた箇所からの撮影映像で危険水位を判断する試みもなされています。

気象データ、降水予測から、水位上昇の危険予測を行い、新防災法による避難勧告を適切に発報できるようにして、災害時であっても一つの命も失うことがないように努めたいと思います。


まとめ

クラウド型の監視カメラは、運用コスト削減、同時に多くの人がリモートアクセスで映像情報を共有できるメリットをもたらします。

その導入は、河川の管理と災害抑止、そして避難の告知に対して、より効果的な対策が可能となります。

安全性と効率性を追求するなら、クラウド型監視カメラの導入は避けて通れない道と言えるでしょう


平山勝彦
平山勝彦
株式会社クリューシステムズ 代表取締役社長