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マンションの防犯力を高めるカメラ設置方法(前編)

マンションは多くの人々が共同で生活する空間であり、安全性の確保は常に重要な課題です。
特に都市部においては、犯罪のリスクが完全にゼロになることはありません。
こうした背景から、マンションの安全対策はますます注目されています。
その中でも、犯罪抑止や住民の安心感を高める効果があるとされているのが防犯カメラです。
この記事では、マンションにおける防犯カメラの設置方法とその必要性について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.防犯カメラの必要性
    1. 1.1.マンションでの犯罪データ
    2. 1.2.防犯カメラ設置のメリット
    3. 1.3.犯罪抑止力の向上
    4. 1.4.居住者の安心感の向上
    5. 1.5.トラブル時の証拠確保
  2. 2.防犯カメラの種類と選び方
    1. 2.1.屋内用カメラと屋外用カメラの違い
    2. 2.2.有線カメラと無線カメラの特徴
    3. 2.3.画質と視野角の考慮点
    4. 2.4.夜間撮影機能の重要性
    5. 2.5.録画機能と保存方法


防犯カメラの必要性

現代社会において、防犯カメラは犯罪を未然に防ぐカギを握るツールです。設置場所や台数を適切に選ぶことで、マンション全体の安全性が向上します。
また、防犯カメラの設置は、入居者の安心感を高め、共同生活から不安を取り除く効果もあります。
ここでは防犯カメラの必要性について、具体的に確かめてみましょう。


マンションでの犯罪データ

警察庁によれば、近年の侵入犯罪全体は令和3年に一旦は戦後最小となったものの、刑法犯認知件数においてはまた増加傾向にあります。
これに伴い、住宅を対象とした侵入窃盗も増加に転じているとの報告です。
令和5年には、警察庁が侵入窃盗の発生場所別認知件数を公開しています。
このデータによれば、侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅30.5%、一般事務所が9.7%、生活環境営業が8.1%という結果でした。
ただし、このデータではマンションなどの共同住宅(集合住宅)が、3階建以下と4階建以上に分けられています。
共同住宅全体では12.1%と、戸建て住宅に次いで侵入窃盗事件の発生が多いのです。
また、警察庁では、最近は宅配業者を装ったり、窓ガラスを破壊して住宅に押し入るといった悪質な手口による侵入強盗事件が連続していると注意喚起しています。
侵入犯罪から家を守るためにも、改めてセキュリティを見直してみましょう。

参考:住まいる防犯110番
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html


防犯カメラ設置のメリット

防犯カメラの設置には、次のような数多くのメリットがあります。

・犯罪抑止力
行動が録画されていることを認識すると、犯罪者は犯行を躊躇する可能性がある

・安心感
防犯カメラの存在により安全を確保されているという安心感が得られる

・証拠確保能力
防犯カメラの映像が証拠として機能する

・マナー向上
不法投棄や駐車違反などが減少する

・不正防止
置き配や郵便物の持ち去りが減少する

・見守り
リモートにより子どもや高齢者などの様子を見守れる

このうちの代表的なものが犯罪抑止力と証拠能力、そして安心感です。これらについては、さらに詳しく説明します。


犯罪抑止力の向上

防犯カメラを設置すること自体が犯罪抑止力として機能します。
犯罪が発生しやすい場所にカメラを設置することで、不審者が建物に侵入するリスクを減らすことができるでしょう。
また、そのために防犯カメラを目立つ場所に設置することも重要です。
目につきやすい場所にカメラを設置することで、犯罪者に対し監視していることをアピールすれば、犯罪を未然に防ぐ効果が高まります。


居住者の安心感の向上

入居者が安心感を得られることも、防犯カメラの役割の1つです。
マンションでは隣人でもコミュニケーションの希薄なことが多く、誰が住んでいるのかさえ把握しづらい環境にあります。
さらには、不審者がマンションに侵入しても、すぐに気づかれないケースが多々見られます。
しかし、防犯カメラが設置されていれば、その録画をもとに不審者などの人物を特定できる可能性があります。
また、居住者の中でも、特に子供や高齢者がいる家庭にとって、防犯カメラは頼もしい存在ではないでしょうか。
何より、防犯カメラが設置されている安心感という要素が、マンションの価値を高めることにもつながります。


トラブル時の証拠確保

トラブル時の証拠確保は、防犯カメラの基本的な役割です。
例えば、マンション内でトラブルが発生したり、近隣の住民といさかいがあったりした場合、言い分だけでは解決が難しいケースも少なくありません。
こうした場合に防犯カメラの映像があれば、客観的な証拠として問題を解決する糸口となり、誤解や冤罪も防げます。
また、万が一の犯罪発生時にも、防犯カメラの映像が警察の捜査に役立つことがあります。犯行の瞬間が録画されていれば、犯人の特定や逮捕がスムーズに進むでしょう。
さらに、事件後に映像を確認することで、どのような防犯対策が有効であるか、改善点を分析する材料にもなります。


防犯カメラの種類と選び方

現在においての防犯カメラは、私たちの安全を守るために重要な役割を果たしています。
近年の技術の進化により、さまざまなタイプのカメラが登場し、それぞれ異なる用途や環境で使用されているのです。
多様な防犯カメラの種類と選び方を説明しましょう。


屋内用カメラと屋外用カメラの違い

防犯カメラは屋内用と屋外用に大別されており、これらは設置される環境に応じて使い分けられています。
まず、屋内用カメラは、一般的に建物の内部の監視を目的としているものです。
屋内用カメラは気象状況に左右される環境にないため、比較的に軽量で、その分コンパクトな設計であることが多いです。


また、内装やインテリアに溶け込むようなデザインであるのも、魅力と言えるでしょう。
一方の屋外用カメラは、建物の外構や敷地内、街頭の監視を目的として設計されています。
そのため悪天候による風雨や飛来物などへの耐衝撃性が高く、夏場の高温や冬場の低温など、温度変化にも耐えうる構造になっています。
さらには、侵入者や不審者に対する犯罪抑止効果を狙い、目立つデザインが採用されている場合もあります。
侵入者や不審者の目につきやすいように、高所など、あえて目立つ場所に設置するのも特徴です。
こうしたことから、マンションに防犯カメラを設置する際にも、屋内用と屋外用を使い分ける必要があります。


有線カメラと無線カメラの特徴

防犯カメラは通信方法に応じて、有線と無線の2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、設置場所や運用方法に合ったカメラを選びましょう。
ケーブルを使用する有線カメラは、通信が安定しており、信号が途切れにくいことが特徴です。そのため長時間の監視に向いています。
ただし、配線工事が必要であるため、初期費用が高くなる傾向があります。
一方の無線カメラは、Wi-Fiを利用して映像を録画します。
配線が不要なため、少し場所をずらしたり、カメラの移動や位置調整が容易である点が便利です。
しかし、場所によってはWi-Fiの電波が届きにくいため、通信が不安になるケースもあります。

最近ではWi-Fiの性能が非常に向上し、価格も驚くほど安価になっていますので、改めてWi-Fi型を部分的に導入する事は検検討に値します。


画質と視野角の考慮点

防犯カメラを選ぶ際には、画質と視野角も重要なポイントです。
画質は、高ければ高いほど細部まで鮮明に対象を映し出します。
人の顔や車のナンバープレートなど細かい部分の識別も可能なため、不審者の特定や証拠の収集に役立つでしょう。
しかし、防犯カメラは画質の高さに比例してデータ量が増えるため、録画の保存容量や通信速度に配慮が必要です。
視野角は、カメラが撮影可能な範囲を表します。
視野角の広いカメラであれば、少ない台数でも広い範囲の監視をカバーできることから効率的です。
逆に、ピンポイントでの撮影をしたい場合には、視野角の狭いカメラをおすすめします。


夜間撮影機能の重要性

暗い時間帯や照明の届かない場所でも鮮明な映像を撮影したい場合には、夜間撮影機能を搭載した防犯カメラを選ばなくてはなりません。
夜間撮影機能つきの防犯カメラは、赤外線を使って暗闇でも映像を撮影できる赤外線カメラが一般的です。これにより、たとえ撮影場所が真っ暗であっても、白黒映像での録画が可能です。
さらに、最近では低照度撮影機能を備えたカメラも開発され、わずかな光源さえあればカラー映像での撮影が可能となりました。
低照度撮影機能つきの防犯カメラは、街灯や月明かりなどの明るさでも有効に用いられています。

さらには、夜間になると防犯灯を兼ねた白色LED照明により光のない所でもカラー撮影ができるカメラも比較的安価に販売されていますので検討してみてください。

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録画機能と保存方法

現在の防犯カメラの保存方法は、主にローカル保存とクラウド保存の2種類があります。
ローカル保存とは、カメラ本体のSDカードやレコーダーのHDDなど、端末内部にデータを保存する方式です。
この場合、ネット環境に左右されることなく、安定した録画が可能です。
ただし、保存容量が限られているため、定期的なデータのバックアップや上書き設定が必要です。
一方のクラウド保存は、インターネット上のクラウドサーバーに録画データを保存する方法です。
保存したデータにはどのような場所からでもアクセスできるのが利点であり、万一カメラやレコーダーが破壊されたとしても録画を保存できるのがメリットです。
しかし、クラウド保存にはサーバーに年額料金や月額料金が発生するため、コストを考慮した上で導入する必要があります。


後編に続く

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